お知らせ

福祉保育労第32回定期全国大会・大会宣言

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 9月17・18日、福祉保育労は「いのちと人権が尊重される社会に!」、「『権利としての社会福祉』の実現を!」をスローガンに、第32回定期全国大会を開催しました。
 討論では45本の発言で1年間の活動と方針案を深めあい、2016年度運動方針案などすべての議案を採択しました。

 福祉労働者の団結を力に賃金・労働条件の改善をすすめて働きがいのある職場をつくること、ストライキを構えて「大幅増員と月額10万円の賃金格差解消」「憲法違反の戦争法を廃止、立憲主義の回復」を国に迫ること、仲間を増やして組織を強化し福祉産別としての役割を発揮することなどの運動方針を確立しました。

 10月5日発行予定の機関紙「福祉のなかま」2016年10月号で詳しくお伝えする予定です。

 採択された大会宣言は、以下のとおりです。

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大会宣言

 福祉職場の人材不足がかつてないほど深刻になっています。全産業平均に比べて月額で約10万円も低い賃金水準とともに、人手が足りないために休憩・休暇がとりにくく、持ち帰り仕事などを強いられる労働環境の悪さが最大の要因です。やりがいと理想をもって福祉の仕事に就いても、忙しさのなかで心身を壊し、離職に追い込まれる構造がつくりだされています。

 専門職にふさわしい処遇改善を求める当事者として、私たちは各地で宣伝行動をおこない、自分たちの言葉でアピールするなかで、連日のようにマスコミ報道されました。行動が変化を生み、関心・理解・共感を広げ、社会問題にしてきました。政治も動かしつつあります。忙しさに負けず、小さな行動を積み重ね、変化をつくってきたのは私たちです。

 みんなで学習を重ねて「処遇改善を必ず勝ち取ろう」と要求書を提出し、十数年ぶりのベースアップを獲得した喜び。「半年後まで待たないと取れないのはおかしい」と、有給休暇を勤務開始日から取得できるようになった成果。処遇改善を求める宣伝行動をおこない、「宣伝物はすぐになくなるほどの反響だった」「通行人からあたたかい声をかけられた」「初めて地元の新聞に大きく掲載された」という変化。「パワハラ被害は私で最後にしたい」「不当な処分は許さない」とたたかいつづけるなかでの仲間の大きな支え。「自分たちで声をあげないと、いい職場には変わらない。変えたい」と組合を結成した決意などが、実感をもって語られました。

 いま、子育て支援や介護の充実、障害者の権利保障などを多くの国民が求めています。人の生きる力と向き合い、その権利を保障するのが私たち福祉の仕事であり、使命です。だからこそ、一人ひとりの権利を守り、働きつづけられる福祉職場にするために、福祉保育労の存在は欠かせません。私たちの持つ力と権利、役割に確信を持ち、組合員を増やしていく必要性を確認し合いました。

 憲法改悪を許さないこと、戦争法の廃止、職員の大幅な増員、賃金の月10万円引き上げなどの実現を求めて、私たちは立ち上がります。何ができるか、自分の言葉で語りあい、「力をひとつに」していきます。社会と政治を変えていくために、自分たちには無理とあきらめるのではなく、ストライキも含めた大きな行動に踏み出します。
 変化をつくるのは私たちだ! 明るく楽しく力強くがんばることをここに宣言します。

 2016年9月18日
全国福祉保育労働組合第32回定期全国大会

◇全国福祉保育労働組合第32回定期全国大会・大会宣言PDFファイル//fukuho.info/wp-content/uploads/2016/09/32sengen.pdf

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