コロナ禍が長期化し、3度目の緊急事態宣言が発令され、対象地域も拡大しています。
先行きが見通せない状況で、保育園や学童保育、児童養護施設、介護事業所、障害福祉事業所などの福祉職場では、利用者の原則的な受け入れが求められ続けています。
以前から、福祉職場では、全産業平均の7割程度という低い賃金水準と、現場実態に合わない低い職員配置による長時間・過密労働のため、慢性的な人手不足となっていました。
そこにコロナ禍となって、感染予防のための消毒業務などによる労働強化と、3密が避けられずに高い感染リスクのなかで緊張感が続き、福祉職員の疲弊は深刻です。
民間の福祉職場の職員でつくっている私たち全国福祉保育労働組合は、3月5日に厚生労働省との交渉(要請・陳情)をおこない、増員と賃金の引き上げ、PCR検査体制の拡充などの実現を求めましたが、抜本的な対策はいまだに打たれていません。
社会生活を維持するうえで欠かせないエッセンシャルワーカーとして公共的な役割を発揮するためには、職員の大幅な増員で長時間・過密労働を解消し、賃金の引き上げで展望を持ちながら働き続けられるようにすることが不可欠です。
変異株の影響も広がり、福祉職場ではクラスターが各地で頻発するなか、職員に対する検査体制の拡充が急がれています。
内閣総理大臣と厚生労働大臣にむけて、以下の3点を求めるネット署名を2月下旬から集めています。
○いのちを守り暮らしを支える福祉職場に、専門性を持った常勤職員を大幅に増やしてください。
○働き続けられるように、危険手当を支給するとともに、賃金水準を引き上げてください。
○福祉職員に対するPCR検査などの検査体制を抜本的に拡充してください。
第一次分を3月5日に提出しましたが、賛同を広げて5月27日(木)までに集まった署名簿と賛同コメントを、5月31日におこなう厚生労働省交渉(要請・陳情)で、増員や賃上げなどを迫り、厚生労働省の担当者に提出します。
ぜひ、一人でも多くの声を集めるために、ツイッター( #人を支える福祉労働を守れ での発信もぜひ)やfacebook、LINE、メールなどで賛同を広げてください。また、賛同コメントをお寄せください。
ご協力をよろしくお願いいたします。
【ネット署名】黙っていられない!コロナ禍の福祉職場を支え、職員を増やして賃金を上げてください
https://change.org/fukushi-sasaete